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唐津の陶芸家、矢野直人の茶碗。
平茶碗と呼ぶか、迷うところではあるが、濃茶のものとしては通年、薄茶に用いるなら風炉の時期が適当だろうか。
垂直な簡素な高台からまっすぐに開いていく形は青井戸的でもある。口はほのかに面取りされ、反るでも抱えるでもなく、静かに切り取られたままの時間が固定されている。この簡素素朴な茶碗を茶碗足らしめているのは、土味のよさ、かたち、そして見込みの景色である。
高台とその周りの露胎部にみられる土はざっくりとし、また滑らかさもあり、焼きの色味も愉快である。触ること、撫でることを誘うような土のありがたさを持っている。
釉は還元的な鼠色で、一部口縁部のあたりを中心に御本のような桃色の赤みがさす。一部は縮れ、釉の流れが景色をつくる。
見込みには目跡が4つあり、轆轤目と釉の不規則な垂れと縮れによるごく小さな火間、上端に差し込む御本の明り(赤み)など、諸要素が絡み合い渾然と大きな柄の見込みを形成している。
Ø 156 mm
H 60 mm
共箱あり
Ships within 48 hours · Estimated delivery Jul 21 - Jul 26
US$40
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